◆幅広い視野から課題を明らかにし、法整備と支援体制のあり方を問う。LGBTQへの現状認識と進展への第一歩! ◆
【目 次】
◆I 人はなぜ家族を求めるのか―文化人類学から〔出口 顯〕
◆II LGBTQ当事者の家族形成ニーズと課題
1 LGBTQ当事者の抱える現状と意識,家族形成ニーズ―アンケート調査の分析〔荒木晃子〕
2 LGBTQ当事者による子育て―当事者ヒアリングの分析〔白井千晶,二宮周平〕
3 生育した子の声を聴く〔大塚玲子,小野 春〕
◆III 諸外国の取組み
1 生命倫理を追う法〔フランソワ・ヴィアラ(小門穂訳)〕
2 生殖補助医療の公的管理と子の出自を知る権利
〈1〉 フランスの動向〔小門 穂〕
〈2〉 ニュージーランドにおける公的情報管理および関係当事者の情報アクセス〔梅澤 彩〕
3 法律上の親子関係の確立〔渡邉泰彦〕
4 社会的養護による親子
〈1〉 英米におけるLGBTQの里親・養子縁組〔白井千晶〕
〈2〉 オーストラリア(クイーンズランド州)におけるLGBTIの里親〔徳永祥子,ロブ・ライアン〕
5 台湾におけるLGBTQ当事者の家族形成支援〔白井千晶〕
◆IV 日本の法制度の検討
1 当事者からみた現状分析と課題〔二宮周平〕
2 医療からみた現状と課題
〈1〉 生殖補助医療の現状と多様な家族のかたちへの対応〔石原 理〕
〈2〉 トランスジェンダーの家族形成―特例法の婚姻要件,手術要件を中心に〔中塚幹也〕
3 法制度の課題
〈1〉 ドナーの利他性―尊厳の確保と非匿名〔遠矢和希〕
〈2〉 代理懐胎を受容する可能性
(1) 代理懐胎をめぐる人権と法の課題―人体の不可処分性原則を中心に〔建石真公子〕
(2) 代理出産者への配慮の可能性〔日比野由利〕
(3) 受容の前提と条件〔二宮周平〕
〈3〉 子の出自を知る権利の保障〔石塚幸子〕
〈4〉 親子関係確立と課題〔渡邉泰彦〕
〈5〉 養子縁組と法改正の課題〔梅澤 彩〕
〈6〉 行政,民間団体,当事者団体の現場から
(1) 多様な家族のカタチ―明石市パートナーシップ・ファミリーシップ制度〔山田 賢〕
(2) 「LGBTQの家族形成に関する調査@京都・当事者団体実施アンケート」の結果分析〔そらにじ京都〕
(3) 家庭養護促進協会でのLGBT事例―取扱い経過と現状〔岩﨑美枝子〕
(4) 京都市の里親委託の現状―児童養護施設里専の視点から〔阿部 天〕
(5) 里親・養子縁組の委託側の現状と課題〔白井千晶〕
〈7〉 「二人親」規範を問う―Co-Parentingをめぐる海外の諸議論〔有田啓子〕
◆V 課題と提言
1 当事者連携支援システムとその課題―島根モデル10年の経験を踏まえて〔荒木晃子〕
2 LGBTQの家族形成支援へ向けた提言〔二宮周平〕
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