Colombia

国土

南アメリカ北西部に位置する共和制国家。国土面積は113900平方キロメートルで日本の約3倍。人口は約4,907万人。首都はボゴダ。

 

宗教・民族

16世紀にスペイン人が訪れるまでは、カリブ族、チブチャ族などのラテンアメリカインディアン(インディオ)が住んでいたが、その後スペイン人、奴隷として連れてこられた黒人との間に混血が進んだ。純粋なインディオは少なく約1%。民族構成は、混血75%、ヨーロッパ系20%、アフリカ系4%、先住民1%。信教の自由は保障されているが、国民の80%以上がカトリックである。公用語はスペイン語。

 

政治・経済

1819年にスペインから独立。一人あたりのGDPは、6,379ドル (IMF, 2017年)。主要な輸出品は石油、コーヒー、エメラルドなど。内戦が続いており、世界最大のコカイン生産国で、その売り上げがゲリラの活動資金となっている。

 

年表

コロンビアの生殖補助医療 関連年表

1985 ラテンアメリカ初の体外受精児が誕生している。
2009 裁判所命令(T-968/2009)により、代理出産について法整備を行うよう指摘がなされた。
2014 同性カップルの一方が遺伝的親である子を養子にすることが認められた(これにより、同性カップルが代理出産で親になることが可能になったと解釈されている。)
2016 同性婚が認められる
2016.11 右翼系の政治家Maria Del Rosario Guerraが代理出産法案を提出する(商業的代理出産は禁止、利他的代理出産のみ) 代理出産は女性などマイノリティの権利を侵害すると主張。

 

 

体外受精

コロンビアでは体外受精治療に対する政府の補助金はない。
体外受精を行う施設は11施設、2014年には1,868件の体外受精が行われた。2023年には年間約7000件の体外受精が行われている。すべてのクリニックがRED LARAに登録しているわけではない。

 

代理出産

カトリックが大きな影響を保っている国であるが、中絶や代理出産に関して明確な規制法はない。

The Constitutional Court’s Sentence T968 of 2009には、代理出産の条件について次のように記載されている。

・代理母の卵子は使用できない。
・代理出産は利他的のみ、商業的は認められない
・代理母は、一旦契約書にサインし、受精卵を移植したならば、子供の出産を拒否できない(代理母の都合による中絶の権利は認められない)
・医師による中絶指示がある場合はこの限りではない。
・代理母と新生児には保険をかける必要がある。
・依頼者は子を引き取り義務がある。

近年、経済の低迷のため金銭的問題を背景に代理母になる女性が増えている。雑誌などにも代理母の広告が見受けられる。

 

卵子提供

ドナーは匿名である。
匿名かつ利他的でなければならない。

 

法律

代理出産に特化した法律はないが、近年、ゲイカップルの依頼を受けている国として注目を浴びつつある。下記のような解釈がなされているが、外国人が代理出産を依頼すること、とりわけゲイカップルが安全かつ合法的に代理出産を依頼できるとするには、その法的根拠は脆弱である。

◯憲法42-6条には、婚姻内外、自然妊娠、技術による出産に関わらず、子供は等しい権利と義務を持つと記載されている。
◯憲法には、差別が禁止されている。したがって、独身、異性カップル、同性カップルが等しく代理出産にアクセスする権利があるとみなされている。
◯2015年の判決によれば、同性カップルを養親から除外するのは子供の権利に反するとされた。
◯また、憲法100条には、外国人に対してみ市民と同様な権利が認められるとされ、ここから、代理出産へのアクセス権があるとみなされている。

 

子供の出国手続き

代理出産子はコロンビアの市民権とパスポートを持ち、出国手続きはスムースである。

 

Link

Law of 1953  Link

REDLARA  Link 

コロンビアの生殖補助医療 (Dr. Malissa Kay Shaw) Link

 

文献

Malissa Kay Shaw 2017 The Familial and the Familiar: Locating Relatedness in Colombian Donor Conception. Med Anthropol 37(4):280-293. Link