国土
面積は約4.3万平方キロメートル(九州とほぼ同じ)で、人口は約566万人(2014年)。公用語はデンマーク語。首都はコペンハーゲン。
宗教
福音ルーテル派のデンマーク国教会。国民の8割が国教会員であり、他イスラム教等が信仰されている。
年表
デンマークの生殖補助医療 関連年表
2012 | 同性婚が認められる |
精子・卵子・胚提供
精子提供、卵子提供は認められている。1997年の人工生殖法により、胚提供、代理出産は禁止された。死後生殖は禁止されている。
代理出産
商業的代理出産は禁止されており、仲介行為も禁止されているが、利他的代理出産を行うことはできると考えられる。
ただし、gestational surrogacy は禁止されている。さらには、人工授精を使うことも禁止されているので、クリニックが代理出産をサポートすることはできない。代理母は依頼男性によって自然に妊娠することが必要である。代理母は産んだ子供を手放すかどうか、自分で決める。
体外受精
2015年、合計12,328回の体外受精/卵細胞質内精子注入法(ICSI)の治療サイクルが実施された。(数の上で主要国の一つに挙げられる。)
IVF治療は40歳以上のデンマーク居住の意図せず子供がいない女性を対象に税財源のデンマーク公衆衛生サービスによってカバーされている。生殖補助医療に関する優遇措置法では45歳以上の女性の不妊治療を禁じている。
2006年卵子提供が法的に認可される。2015年時点での卵子提供は233件のみ。
商業的卵子提供は禁止されているが、補償金として上限7000クローネまで認められている。
生殖補助医療法へのアクセス権
1999年、シビル・ユニオンの関係にある同性カップルに対し、パートナーの連れ子をもう一方のパートナーが養子にできるようになった。
1997年の人工生殖法では、異性愛カップルのみが生殖補助医療を受けることが認められ、独身者、レズビアンカップル、45歳以上の女性へ生殖補助医療を提供することが認められなかったが、2006年以降、独身女性、レズビアンカップルもDIを受けられるようになった。
出自を知る権利
ドナーは匿名であり、出自を知る権利は認められていなかったが、2012年に改訂した人工生殖法で、匿名と非匿名の選択が可能になった。
Link
Cryos Denmark Link
Danish Artificial Fertilisation Act.2006 Link
デンマークのひとり母親に関する研究(Dr. Tine Ravn) Link
テリングとエンパワメント(Ms. Emma Grønbæk) Link
デンマークの DC における二重制度 (Prof. Janne Rothmar Herrmann) Link
ゲイ代理出産と女性のいない家族 (Dr. Michael Nebeling Petersen) Link
文献
Berit A. Faber 2013 Assisted Reproduction, the Law and Public Attitudes: A Danish Perspective. European Review 21(S1) : 80–84 Link
Janne Rothmar Herrmann 2013 Anonymity and openness in donor conception: the new Danish model. European Journal of Health Law 20: 505-511. Link
Sebastian Mohr, Lene Koch, 2016 Transforming social contracts: the social and cultural history of IVF in Denmark. Reproductive Biomedicine & Society Online 2: 88-96. Link
Tine Ravn 2021 Lived Realities of Solo Motherhood, Donor Conception and Medically Assisted Reproduction. Link
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