Georgia

国土

旧ソビエト連邦の構成国のひとつで、1991年に独立した。首都はトリビシ。面積は、6万9,700平方キロメートル(日本の約5分の1)。人口は430万人。住民の多くはカルトヴェリ人(グルジア人, 83.8%)である。公用語はグルジア語で、その他、ロシア語も使われている。

 

宗教

正教会の一員であるグルジア正教徒が75%、イスラム教徒が11%を占める。

 

政治・経済

共和制。ソ連崩壊後に独立を果たすが、国内にロシアが独立を支持するアブハジアと南オセチアを抱え、両地域には中央政府の実効支配が及んでいない。
主要産業は、農業及び畜産業、紅茶・ワインを中心とする食品加工業、マンガンなどの鉱業。近年は観光にも力を入れている。一人当たりのGDPは、6,671ドル(2022年:IMF推計値)である。

 

年表

グルジアの生殖補助医療 関連年表

1997年 健康保護法により、体外受精や代理出産が合法化
In Vitro Clinic が設立
2000年 Surrogate Motherhood Center of Georgiaで、代理出産のサービスが開始される
グルジア初の体外受精児が誕生
2003年 保健大臣による法令で、全ての医師・クリニックはライセンス制となる
2004年 ICSIによる初めての出産  代理出産の初成功
2006年 卵子提供による初めての出産
2008年 New Life Georgiaが営業を開始
2011年 3月23日 東方正教会のジョージア総主教とカトリック教会の代表によって開催された会議で代理出産は受け入れられない行為であるとされる
2012年1月 法務省から体外受精で生まれた子どもの登録について通達
2014 年1月 法務省が準備していた代理出産規制法の内容がリークされる
代理出産禁止法案が提出される
国籍法が改正される(依頼者の母国の国籍が与えられない場合、代理出産子にグルジア国籍を与える)
2014年2月 生命倫理委員会から代理出産についての報告書が提出される
2024年1月 外国人に対する代理出産が禁止される(予定)

 

法律

1997年に健康保護法が成立した。141条には、カップルと独身の女性に対し精子提供が認められること、依頼者は子どもの親となり、精子ドナーは父親として認められないことが記載されている。143条には、体外受精、精子提供、卵子提供、代理出産が認められている。配偶子提供や代理出産を行う際にはカップルの同意書が必要で、妻に子宮がない場合は代理出産が認められている。子どもは依頼者のもので、ドナーや代理母は親になれないことが記載されている。144条では、配偶子や受精卵の凍結保存が認められている。

 

代理出産

1997年以来、代理出産は合法である。Traditional Surrogacyでも、Gestational Surrogacyでもどちらでも可。依頼者の名前で出生証明書を提出できる。その際、代理母の同意は不要。代理出産契約書、IVFクリニックが発行した代理母への移植証明書、出産証明書の提出が必要である。提供された配偶子や胚を用いた場合でも依頼者が親権を持つ。
高い失業率と経済不況のため、代理母に志願する女性は多くいる。
代理出産によって子供が生まれれば24時間以内に司法省から子供の出生証明書が発行される。依頼者が正式の親となることができる。
さまざまな紛争の可能性を排除するため、出産から7日間以内に出生証明書の発行を受けることが必要である。
もし子供の出産時に依頼者がジョージアに不在の場合は代理人の弁護士の手続きを依頼することもある。
司法省に提出される書類は以下のとおり。

・代理出産契約書(翻訳及び公証されたもの)
・依頼親のパスポートコピー(翻訳及び公証されたもの)
・弁護士への委任状
・代理母に受精卵を移植したという証明書(体外受精クリニックが発行するもの)
・出産証明書(クリニック発行のもの)

 

精子・卵子提供

1997年以来、配偶子提供は合法である。ドナーは子どもに対する親権を持たない。精子バンクはなく、主に海外から輸入されている。卵子提供は有償で行われている。受精卵の輸出入は可能である。

 

男女産み分け

子どもの男女産み分けは、遺伝性疾患の予防を除き、法律により禁止されている。胎児の性別を理由とした中絶も禁止されている。

 

出自を知る権利

出自を知る権利については規定されていない。ドナーが同意していればドナーの情報を開示することができると思われるが、一般に、匿名ドナーの方が圧倒的に多い。養子の場合でも生みの親の情報を得ることはできない。

 

アクセス権

結婚した異性愛カップルのみが生殖補助医療を受けることができる。独身者や同性愛者は代理出産を依頼できない。

 

Link

On Health Protection  Link

 

文献

Irma Gelashvili 2011 Legal and Ethical Problems of Surrogacy. Ivane Javakhishvili Tbilisi State University, Faculty of Law, Journal of Law.77-89. Link

Lili Gelukashvili and Lia Chiglashvili 2013 Legal status of a child born from a surrogate mothers as a result of artificial fertilization – genetal overview. European Scientific Journal; 97-102. Link

Monica Ellena 2014 Georgia considers ending fee-based surrogacy. Eurasianet. Link