Greece

国土

ギリシャ共和国は、東南ヨーロッパに位置する国である。ギリシャの人口は約1,080万人である。一人当たりのGDPは21,857ドルである。

 

宗教

ギリシア正教徒が98%を占める。ギリシャ人が98%、他にアルーマニア人、トルコ人、ユダヤ人、アルバニア人。
主たる言語は、ギリシャ語である。

 

年表

※ギリシアの生殖補助医療 関連年表

2002.12 Laws 3089/2002 medical assistance in human reproduction(生殖補助医療技術の施行に関する法律) ギリシア民法1456の改正(非商業的代理出産が合法化される)
2005.01 Laws 3305/2005 application of the methods of medically assisted reproduction
2014.07 EU以外の住民でも代理出産が利用可能に

 

体外受精

2005年以来、認定されたクリニックは46施設で、人口あたりの比率は高い。 人工生殖を利用できるのは非婚カップル、婚姻カップル、独身女性である。2005年の法律では、人工生殖にアクセスできる女性は50歳までとされた。
死後生殖は条件つきで容認されている。

 

代理出産

受精卵の移植の前に、裁判所の許可が必要(通常、申請してから6-8週間ほどかかる)。依頼者の妻が医学的に妊娠できないことの証明書が必要である。
裁判所の許可が下りた時点で、依頼者は子どもの正式な親になることが決定する。代理母の卵子の使用は不可。代理母への補償は認められている(10,000ユーロまで)。移植後、代理母の心変わりは認められていない。
生まれてきた子どもは、依頼者の母国の民法に従って、母国の国籍が付与されなければならない。ただし、もし依頼者が子どもを遺棄した場合には、子どもにギリシア国籍を与えることもできる。
結婚しているカップル、結婚していない事実婚カップル、独身女性が代理出産を依頼できる。
依頼者と受精卵は遺伝的につながっていなくても可能。
ギリシアでは同性婚は認められていないため、同性カップルが代理出産を依頼することは不可。
代理母をケアする専属のナースがつき、出産後2ヶ月までナースケアをすることになっている。                                                       子どもとの関係が損なわれることを恐れて代理母と依頼者は子供が生まれたと同時に没交渉となる場合が多い。しかし内面的な部分ではつながっている。
商業的代理出産は禁止されているため、代理出産の広告はできないが、実際には医療ツーリズムを見込んだクリニックにより広告が出されており、代理母の利他性が担保されているかどうかも不明だとの批判がある。しかもほとんどのケースで金銭的な取り決めが交わされており、代理母の搾取に関して倫理的に問題なっている。                                                                                             両親はどのように妊娠、出産したかは大抵は子供には教えないが、近年はもっとオープンになってきている。
代理出産の場合は子供に教える傾向があるが、卵子提供での出産の場合は教えないことが多い。
高い割合でギリシャ人は代理出産に反対している。

 

精子・卵子提供

配偶子提供は匿名で行われる。

 

アクセス権

 

Link

The Holy Synod of the Church of Greece–Bioethics Committee,2007.Official Statements.  Link

Greek Law 3089/2002 on medically assisted human reproduction.  Link

 

文献

Aristides N. Hatzis 2010 The Regulation of Surrogayc Motherhood in Greece. Linkblank. Link

CHRISTODOULOS BELLAS, ALBERT DICRAN MATOSSIAN 2015  ART experience, ethical perceptions, and socioeconomic characteristicsof (in)fertile citizens in Greece: A statistical analysis,(In)Fertile Citizens Anthropological and Legal Challenges of Assisted Reproduction Technologies 3: 131-144.  Link

IVI DASKALAKI 2015 Religious aspects of medically assisted reproductive technologies in Greece, (In)Fertile Citizens Anthropological and Legal Challenges of Assisted Reproduction Technologies 3: 145-160.  Link

J. Chliaoutakis, S. Koukouli, M. Papadakaki 2002 Using attitudinal indicators to explain the public’s intention to have recourse to gamete donation and surrogacy. Hum Reprod 17(11):  2995-3002. Link

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