Mali

国土・経済・社会

面積は、124万平方キロメートル(日本の約3.3倍)。人口は、1,709万人(2014年,世銀)。首都はバマコ。国土の北側3分の1はサハラ砂漠の一部であり、残りの中南部も、ちょうど中心を流れるニジェール川沿岸だけが農耕地となっている以外は、乾燥地帯である。植民地時代はフランス領スーダンと呼ばれていたが、1960年 独立時に現在の国名となった。

 

民族・宗教

バンバラ,プル,マリンケ,トゥアレグ等23以上の民族がいる。公用語はフランス語,その他、バンバラ語等多数の言語が話されている。宗教は、イスラム教が90%、伝統的宗教が5%、キリスト教が5%である。総GNIは約 120.4億ドル、一人当たりGNIは約650ドル。

 

年表

生殖補助医療 関連年表

1998 キエフで学んだ医師Dr. Mba によりBamakoにクリニックが設立される(the gynecological Karamogo clinic)
2010 2010年、IVF/ICSIにより初めての子どもが誕生
2006 Malian National Ethics Committee for Health and Life Scienceで、ARTについて議論を開始
2008 法案を提出(夫婦の配偶子のみ利用可能とする内容)
2011 マリ政府により別のバージョンの法案(卵子提供を容認する内容だが、廃案)

 

体外受精

2002年から、Dr. Mbaと培養士Makoroはフランス、カナダ、ドイツなどで自費で学び、フランスからの中古の機器を使用し、体外受精を提供し始める。2010年、IVF/ICSIにより初めての子どもが誕生し、2011年までに、Karamogoクリニックでは、IUI、IVF、ICSI、配偶子提供を実施、TESEや卵子や胚凍結も実施されていた。

 

法律

体外受精や生殖補助医療について、法律やガイドラインはない。

 

代理出産

 

精子・卵子提供

Dr, Mbaは、ムスリムの考えから、当初、配偶提供は実施しないという方針であった。とくに、男性不妊の治療に力を入れていた。男性不妊の男性は、別の妻を持つという方法をとるという方法によって不妊を解消することができないため、不妊治療に大金を投入する傾向がある。Dr.Mbaは、最初の考えから変わって、現在は卵子提供を実施している。妻の年齢が40歳を着ているケースが多いことが背景にある。マリでは、卵子提供は夫にとって他に妻を持つことと同じであると捉えられるため、妻は夫に対し卵子提供の事実を秘密にしたがる。
卵子提供を妻が夫に隠していたとしても、DNAテストをすれば父子関係は存在するので大きな問題がない。このため、夫に隠して妻が卵子提供を受けて子どもを産むことも医師は容認している。ムスリムでは、子どもの出自として父親が重要であるので、卵子提供はそれほど重要視されていない。

 

Link

 

文献

Viola Horbst 2016 ‘You cannot do IVF in Africa as in Europe’: the making of IVF in Mali and Uganda. Reproductive Biomedicine and Society Online 2. 108-115. Link