Nigeria

国土・経済・社会

通称ナイジェリアは西アフリカに位置する連邦制共和国である。1960年に正式に独立した。現在、ナイジェリアは民主的世俗国家であることが憲法上で規定されている。過去数千年間に多数の王国や部族国家が存在してきた。現在のナイジェリア連邦共和国の源流は、19世紀以来の英国による植民地支配と、1914年の南部ナイジェリア保護領と北部ナイジェリア保護領の合併にもとめられる。1960年に正式に独立した。
国土面積は、923,773平方キロメートル(日本の約2.5倍)、人口は1億8,200万人で首都はアブジャ(Abuja)(1991年12月ラゴスより遷都)。GNP は約4,810億米ドル、一人あたりGNI2,640米ドルと、現在GDPがアフリカ第1位であり2014年には南アフリカを抜きアフリカ最大の経済大国となっている。

 

民族・宗教

ハウサ,ヨルバ,イボ等など、多数の民族が存在し、民族数は250以上と推定されている。同国のエスニック・グループが用いる言語は500を超え、文化の違いも多岐にわたり、それにより互いに区別される。公用語は英語であり、各民族語として、ハウサ語,ヨルバ語,イボ語等。宗教は北部を中心にイスラム教、南部を中心にキリスト教、また、伝統宗教も全域にわたって影響を及ぼしている。

 

年表

生殖補助医療 関連年表

1989 初めての体外受精児が誕生する
2006 Baby Factoriesの記述がUNESCOの文書に初めて登場する
2014 National Health Actが施行される
2014 有名女優(Nike Oshinowo)が生殖補助医療を利用したことを公表
2016 Assisted Reproductive Technology Bill 2016
2016 National Health (Amendment) Bill 2016
2018 初めてのgestational surrogacyが成功する

 

体外受精

 

法律

 

代理出産

代理出産に関する法律はない。代理出産を必要とする人々はおり、行われているが、法的な支援が全くないため、一般的なクリニックでは代理出産を扱っていない。代理出産を助けている法律家は、イギリスの代理出産法を参考にアレンジしているものと思われる。
女性は子供を産まなければ一人前ではないと考えられており、また、養子は一般に好まれていない。
ナイジェリアでは、中絶は違法であるため、過去に違法な中絶で子宮を痛めた女性も代理出産を依頼することが多い。
代理出産を依頼する女性は高齢であることが多く、提供卵子が用いられる。
一方、代理母になる女性の多くが金銭目的であり、これらの女性は貧しく、文字が読めない女性もいる。親戚などが代理母になるケースもあるが少ない。
ナイジェリアで人身売買された女性が子どもを産まされていたという赤ちゃん工場がメディアで報道されたことがある。
また、ナイジェリアの伝統的家族では、女性は自分で授乳することが重視されている。このため、依頼女性にとっては、子どもが生まれたあと、授乳に対応することも必要になる。

 

Baby Factories

2008年から2014年までの間、20箇所もの”Baby Factoris”が発見され、290人もの女性たちが強制的に妊娠させられたり、望まない妊娠をした(主に未成年の)女性が偽って連れてこられたことが明らかになっている。産まれた子どもは、国際養子に出されるなど児童売買の犠牲者となっている。また、地元の不妊カップルにも、新生児への需要がある。
医療者が積極的に関与してるいケースもある。彼らの主張は、望まない妊娠で困っている女性と、不妊のカップルを助けるためだというものである。
Baby Factoriesでは、養親と子どもの間に遺伝的繋がりはなく、ほとんどの場合、代理出産とは異なっているものの、こうしたスキャンダルが、ナイジェリアで代理出産が受け入れられ難い要因になっているとする論もある。また、このスキャンダルのため、デンマーク政府はナイジェリアからの養子を禁止した。

 

精子・卵子提供

 

胚提供

 

Link

ナイジェリアのBaby Factoryと代理出産 (Dr. Olanike Adelakun) Link

ナイジェリアの生殖補助医療(Dr. Abayomi Ajayi)Link

 

文献

Ajayi, R.A. et al. 2011 Stakeholder’s views on ethical issues in the practice of in-vitro fertilisation and embryo transfer in Nigeria. Afr. K. Reprod. Health 15, 73-80. Link

Mary-Ann Ajayi and Olanike S. Adelakun 2018 Surrogacy and its implication in Nigeria. Emerging issues in women’s reproductive rights. Link

Okusesan Ayodeji Makinde et al. 2016 Baby factories taint surrogacy in Nigeria. Reproductive Biomedicine Online 32; 6-8. Link

Olanike Adelakun 2018 The concept of surrogacy in Nigeria: Issues, prospects and challenges. African Human Rights Law Journal 18(2): pp605‐625.  Link

Olanike Adelakun  2021 The Effect of Media on the Prevalence of Commercial Surrogcay in Nigeria.

Umeora, O.J. et al. 2014 Surrogacy in Nigeria: legal, ethical, socio-cultural, psychological and religious musings. Afr.J.Med. Health Sci. 13.  Link