Poland

国土

国土面積は32.2万平方キロメートル(日本の五分の四)。北はバルト海に面し、北東はロシアとリトアニア、東はベラルーシとウクライナ、南はチェコとスロバキア、西はドイツと国境を接する。首都はワルシャワ、人口は約3848万人。

 

民族・宗教

ポーランド人が97%、宗教はカトリックの割合が88%である。

 

経済

総GDPは約5,448億ドル、一人あたりのGDPは約14,331ドル。

 

年表

生殖補助医療 関連年表

1987 体外受精の初成功
2015.06 生殖補助医療の規制法が採択される (2015年11月1日施行)

 

法律

Fertility Treatment Act of June 25, 2015/USTAWA z dnia 25 czerwca2 2015 r.o leczeniu nieplodnosciにより2015年11月から、生殖補助医療の規制法が施行されている。ある面では非常にリベラルな反面、別の面では保守的な内容になっている。例えば、独身女性やレズビアンは体外受精を受けることができない。2015年10月に保守党が政権を取り、2013年から行われていた体外受精への助成は2016年に終了した。

 

体外受精

1987年に体外受精が初めて成功したことが報告されていてる。2012年では体外受精を提供する施設が41あるとされる。2012年に17,116サイクルが実施された(配偶子提供や胚提供を含む)。
渡航治療もさかんに行われており、6施設の回答からはドイツからが74.2%、UKからが6.2%、アイルランドからが2.1%、フランスからが2.1%であった。これらの患者のうち、24.2%が卵子提供、9.4%が精子提供を受けた。

 

代理出産

代理出産を禁止する法律はなく、近隣諸国からの代理出産を目的として渡航先となっている。民法には子どもを産んだ女性が母親と定められている。依頼者は子どもに対する権利を持たず、生まれた後に代理母の同意を得て、子どもを養子にする手続きが必要になる。

 

精子・卵子提供

不妊治療や配偶子提供についての法律はない。精子提供や卵子提供は、個々のクリニックが設けた基準に従って行われている。患者のニーズに応じてサービスが提供される可能性がある。ほとんどのクリニックで卵子提供やエッグシェアリングが行われ、ドナーに対し金銭的補償が支払われている。ドナーは匿名である。近隣国からの渡航治療も多くうけいれている。

精子提供は、428件(2012)
卵子提供は、348件(2010)、661(2011)、713(2012)
胚提供は、 241件(2010)、251件(2011)、267件(2012)

クリニックの裁量が大きく体外受精を受ける女性が採卵後の麻酔が醒めていない間にエッグシェアリングを持ちかけられるなどの事例が報告されている(2015 TL Wilson)。
卵子ドナーは不足しておりチェコスロバキアやウクライナ、モルドバなどEUに加盟していない国から卵子の輸入が行われている。
2014年にはEurope Union Court of Justiceから、EU Tissue and Cells Directiveを遵守していないとして処罰を受けたことがある。
ポーランドでリクルートされた卵子ドナーが、カンボジアやインド、タイやメキシコなどへ送り込まれていた事例も報告されている。ドナーへの対価は、1,500USDほどであった。

 

アクセス権

独身女性やレズビアンカップルは体外受精を受けることが認められていない。

 

Link

Polish Gynecologycal Society for Assiste Reprouctive Technology

The Code of Medical Ethics Link

Fertility and Infertility Section of PTGiP Link

Polish Society of Reproductive Medicine and Embryology(PTMRiE) Link

Fertility Treatment Act of June 25, 2015/USTAWA z dnia 25 czerwca2 2015 r.o leczeniu nieplodnosci Link

ポーランドの生殖補助医療 (Dr. Magdalena Radkowska-Walkowicz)  Link

 

文献

Anna Janicka et al. 2015 Assisted Reproductive Medicine in Poland.Ginekol. Pol. 86:932-939. Link

Anna Krawczak 2016 Patient monitoring in Polish assisted reproductive technology centres Reproductive Biomedicine & Society Online 3: 77-89 Link

Edyta Just 2017 Desiring Bodies: Problematizing the Matter of ARTs in Poland. Merete Lie, Nina Lykke (ed) . Assisted Reproduction Across Borders Feminist Perspectives on Normalizations, Disruptions and Transmissions. Link

Elżbieta Korolczuk 2016 ‘The purest citizens’ and ‘IVF children’. Reproductive citizenship in contemporary Poland Reproductive Biomedicine & Society Online 3:126-133 Link

Michal Stec 2014 Legal Framework for the use of Assisted Reproductive Technology in Poland.European Journal of Medical Technologies. 2(3):50-55. Link

Radkowska-Walkowicz M. 2012 The creation of “monsters”: the discourse of opposition to in vitro fertilization in Poland. Reprod Health Matters 20(40):30-7.  Link

Radkowska-Walkowicz M. 2018 How the Political Becomes Private: In Vitro Fertilization and the Catholic Church in Poland. J Relig Health 57(3):979-993.  Link

Radkowska-Walkowicz M, Maciejewska-Mroczek E. 2023 ‘Should I Buy Her a Doll’? Motherhood and Turner Syndrome in Poland. Med Anthropol 42(2):177-190.  Link

Tracie L. Wilson 2016 Unravelling orders in a borderless Europe? Cross-border reproductive care and the paradoxes of assisted reproductive technology policy in Germany and Poland. Reproductive Biomedicine and Society Online 3: 48-59. Link