国土
面積は約122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)で、人口は約5,400万人、2010年のGDPは3,544億ドルである。1994年まで、アパルトヘイトと呼ばれる人種差別政策が実施されていた。金やダイヤモンドの世界的産地であり、アフリカ最大の経済大国であるが、2011年の失業率は29.8%と非常に高く社会問題となっている。エイズによる死者や白人の人口流出により、人口は減少傾向にある。
民族・宗教
人種構成は、黒人(79%)、白人(9.6%)、カラード(混血)(8.9%)、アジア系(2.5%)である。宗教人口は、キリスト教が人口の約80%を占め、その他、ヒンズー教、イスラム教から成る。言語は、英語、アフリカーンス語、バンツー諸語など11の公用語がある。
年表
南アフリカの生殖補助医療 関連年表
1986 | 娘のために代理母になった女性が世界初となる三つ子を出産する |
2006 | 同性婚が認められる |
2015 | Chidren’s Actにより、代理出産子と依頼者との法的親子関係が認められる |
体外受精
代理出産
2010年にChildren’s Act が改正され、代理出産が合法化された。代理母は補償費以外を受け取ることができず、商業的代理出産は禁止されている。依頼者も代理母も南アフリカの住民であることが条件である。独身でも事実婚カップルでも依頼できる。依頼者のどちらかの配偶子を使用することが必要である。事前に裁判所の許可を得て実施し、依頼者は養子縁組を経ず、生まれてきた子どもの法的親となることができる。代理母の卵子を使った代理出産も可能だが、その場合、子どもが生まれた後60日間は代理出産契約を撤回することができる。
代理出産に関して、次のような報告書がある
・Working Paper 38: Surrogate Motherhood.
・Report on surrogate motherhood.
・Report of the Ad Hoc Committee on the Report of the SA Law Commissionon Surrogate Motherhood.
・SALRC’s Project 110: Review of the Child Care Act
精子・卵子提供
Practice Guidelines issued by the Southern Africa Society of Reproductive Medicine and Endoscopies Surgery (SASREG)(2008)によれば、21歳未満の卵子ドナーは心理テストを受ける必要がある。望ましい年齢は21-34歳とされている。また、レシピエントとして50歳以上の女性は推奨されない。
同性カップル
2002年、同性カップルが養子を取ることが高裁により認められるる
Link
Children’s Act Link
文献
Amanda Boniface 2018 Surrogacy in South Africa. (紹介:伊藤 弘子) Link
Julia L Sloth-Nielsen 2013 Surrogacy, South African stule.Family Law Newsletter. 19-21. Link
Melodie Slabbert, Christa Roodt 2013 South Africa. Katarina Trimmings and Paul Beaumont(ed).International Surrogacy Arrangements. Oxford and Portland, Oregon. Link
Verena Namberger 2017 The South African Economy of Egg Donation: Looking at the BioEconomic Side of Normalization Merete Lie, Nina Lykke Assisted Reproduction Across Borders Feminist Perspectives on Normalizations, Disruptions and Transmissions
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