Sweden

国土

日本の面積よりもやや大きいが、人口は日本の1/2となっている。公用語はスウェーデン語で、その他、フィンランド語、メアンキエリ、ロマ語、サーミ語、イディッシュ語なども話されている。

 

宗教

福音ルーテル教会がスウェーデン国教会である。住民の8割か福音ルーテル教会に属している。

 

年表

※スウェーデンの生殖補助医療 関連年表

1920年代 非配偶者間人工授精がはじまる
1982 体外受精による出産に初成功(ヨーテボルイ大学病院)
1983 ハパランダ事件。AIDにより子をもうけた夫婦の夫か父性の否認を求めて提訴し、夫の訴えが認められる。
1985 人工授精法施行
1988 体外受精法施行
1991 人の卵の研究目的あるいは治療目的での取り扱いに関する法律成立
1995 提供精子を用いたIVFが実施可能に
2003 改正体外受精法施行
2005 同性カップルによる生殖補助技術の利用の解禁
2006 遺伝学的なインテグリティに関する法律
2009 同性婚が認められる
2013 利他的代理出産を容認すべきとの報告書がSMERにより政府に提出される(2016年の政府の回答は拒否)
2016 独身女性のための精子提供が認められる

 

精子・卵子提供

1988年に施行された体外受精法により、精子・卵子・胚の提供は禁止された。
2003年から改正「体外受精法」により、提供精子または提供卵子のどちらか一方を使用した体外受精が認められるようになった。
ドナーへの補償は、卵子ドナーについては1回につき350ユーロまで、精子ドナーは10回につき同額が認められる。

 

代理出産

子どもを産んだ女性が母親であるとされており、代理出産は認められていない。

 

生殖ツーリズム

精子ドナーが非匿名化されたことにより、非匿名のドナーを求めて隣国のデンマークに渡航するカップルが増加した。

 

出自を知る権利

1985年の人工授精法により、世界で初めて出自を知る権利を認めた。ドナーの情報は70年間保管される。1人のドナーから6人の子どもの誕生が許可される。子どもの出自を知る権利は、「十分に成熟に達した」子どもに対して認められている。法施行後、精子提供者は激減し、依頼者の待機時間は延長した。その後、若い未婚の男性から、高年齢の既婚男性へとドナー層が変化した。出自を知る権利を認めた先進的な国であるとはいえ、親は、子どもへの告知義務を有するわけではなく、子どもに対する真実告知には消極的である。

1971年、養子法の改正によって、養子は法律的に養親の実子とみなされること、養子に対して出自を知る権利を認めている。

 

同性カップル

2002年、シビル・ユニオンの関係にある同性カップルに対し、養子を取ることが認められる。
2005年からレズビアンカップルの生殖補助医療の利用が認められた。2015年より独身女性へのDIが可能になった。

 

Link

人工授精に関する法律 1984 (Lag(1984:1140) om insemination)  Link

体外受精に関する法律 1988 (Lag(1988:711)om befruktning utanför kroppen)  Link

遺伝的な一体性等に関する法律 2006 (Lag(1984:1140) om insemination)  Link

Swedish National Council of Medical Ethics(SMER) 2013 Assisted Conception-Ethical Aspects (Assisterad befruktning-etiska aspekter)  Link

Eva Wendel Rosberg 2016 Different Paths to Parenthood-Final report of the investigation of extended possibilities of infertility treatment. (Olika vagar till foraldraskap.) Link

インドで代理出産を依頼したGay Dadの経験 (Mr. Hans M Hirschi)  Link

クイア/トランスジェンダーの ART 利用と脆弱性 (Dr. Doris Leibetseder) Link

 

文献

Camilla Stenfelt, et al. 2018 Attitudes toward surrogacy among doctors working in reproductive medicine and obstetric care in Sweden. Acta Obstetricia et Gynecologica Scandinavica 97:1114-1121. Link

Jenny Gunnarsson Payne 2018 Autonomy in altruistic surrogacy, conflicting kinship grammars and intentional multilineal kinship. Reproductive BioMedicine and Society Online 7:66-75. Link

Sydsjö G, Skoog Svanberg A, Lampic C. 2018 Cross-border surrogacy: Experiences of heterosexual and gay parents in Sweden. Acta Obstet Gynecol Scand. 2019 Jan;98(1):68-76. Link